活動報告書(2007-2014)

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ストランディングネットワーク北海道受報した2014年のストランディング記録を冊子にまとめました。こちらからダウンロードしてください。

ストランディングネットワーク北海道(SNH)は、2007年よりストランディング情報通報専用電話「北海道いるか・くじら110番」を開設するなどして、積極的に北海道内のストランディング(座礁・漂着・混獲)情報を収集しています。

ストランディング情報は、SNH会員からの通報の他、一般の方からは専用電話および電子メールにて通報を受けました。また、ネズミイルカ・イシイルカについては、一部地域の漁業者に依頼し、直接情報提供を受けました。SNHが受報したストランディング情報はメーリングリストおよびホームページで情報を公開するとともに、逐次、水産庁・日本鯨類研究所・国立科学博物館に報告しました。

14SNHreport-figs2014年に受報した北海道沿岸の鯨類ストランディング情報は58件61頭でした。鯨種別では、イシイルカ(イシイルカ型)18件22頭、ネズミイルカ12件12頭、ミンククジラ7件7頭、ツチクジラ3件3頭、カマイルカ、ザトウクジラ、マッコウクジラ2件2頭、ナガスクジラ2件1頭、アカボウクジラ1件、コマッコウ、セミクジラ各1件1頭などでした。57件(98%)について写真を取得し、また32件(55%)について標本を取得した。
特筆すべきストランディングを以下に述べます。6月24日厚岸郡浜中町海岸にセミクジラ科鯨類の下顎のみが漂着しました(SNH14025)。体色等からセミクジラと判別しました。翌25日に現場にて撮影、計測、脂皮と筋肉の採集のほか外部寄生虫を採集しました。切断面の脂皮は鋭利に切断されていました。セミクジラのストランディングは国内で24件の報告がありますが、北海道内での報告は初めてです。2013年7月5日に知床半島西岸で本種の目撃が報告されています。

7月3日に様似郡様似町海岸に、頭部が欠損した大型の鯨類の漂着がありました(SNH14035)。7月10日には北西に約90km離れた勇払郡むかわ町海岸に、ヒゲクジラの頭部が漂着しました(SNH14037)。尾びれ形状やヒゲ板形状、腐敗進行状況、切断部位等から、両件は同一個体のナガスクジラであると判別しました。ナガスクジラのストランディングは国内で43件の報告がありますが、北海道内での報告は2件のみで、1件(SNH09007)は1930年に漂着したもの、もう1件(SNH08069)は貨物船が漂流死体を舳先に引っ掛けて入港したものです。
SNHでは、引き続き道内の漂着鯨類情報および標本採集を行い、鯨類研究に寄与したいと考えています。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

なお、過去の報告書も併せてアップロードします。

ストランディングネットワーク北海道活動報告書

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