シンポジウム「ストランディングが海と鯨と人をつなぐ」

070901sympob.pngストランディングネットワーク北海道では、北海道開拓記念館で開催中の特別展「鯨」と連携して、シンポジウム「ストランディングが海と鯨と人をつなぐ」を、来る9月1日に開催します。


特別展「鯨」連携シンポジウム

「ストランディングが海と鯨と人をつなぐ」

開催趣旨:
 鯨類は80種以上もいます。日本近海にはその半分の40種ほどが生息していると考えられています。それぞれの種に関する情報は、ごく一部の種を除けば、非常に限られており、生息場所、回遊、分布、個体数やその生態など、わからないことがたくさんあります。
 鯨類の座礁・漂着・混獲のことをストランディングと言います。ストランディングした鯨類の写真から種を判別し、また表皮や肉片などからDNAを抽出するなどして分析し、あるいは臓器を観察・採集すると、洋上観察だけではわからない、非常に多くの貴重な情報が得られます。時には新種が発見されることもあります。希少な鯨種については、なぜ死んだのかを詳しく調べ、保全の対策をすることができます。また、個体数が多い鯨種については、漁業施設の近くにどの程度出没しているのか、漁業の対象になる魚をどのくらい食べているのかを推定して、漁業被害対策に役立てることができます。
 ストランディングネットワーク北海道では、ストランディングの大切さと、ストランディングに遭遇したときの注意点などを、広く一般の方に啓蒙し、ストランディングを通じて、海洋や鯨類に興味を持ってもらうため、本シンポジウムを企画いたします。
日時:2007年9月1日(土) 13:00~16:00
場所:北海道開拓記念館 講堂
004-0006 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2 011-898-0456
主催:ストランディングネットワーク北海道
共催:北海道開拓記念館
後援:日本セトロジー研究会
協賛:(財)北海道新聞野生生物基金
対象:一般の方~ネットワーク情報提供者(理科の先生レベル)
総合司会: 水島未記(北海道開拓記念館 学芸員)
内容と講師:

シンポの主旨説明 北海道大学准教授 松石隆
鯨類のストランディングとその取り扱い (財)日本鯨類研究所 調査部次長 石川創
ストランディングからわかること 国立科学博物館 グループ長 山田格
研究報告「鯨類のトキソプラズマ症」 帯広畜産大学 教授 小俣吉孝
研究報告「ストランディング骨格標本と化石標本の比較」
足寄動物化石博物館 館長 澤村寛
研究報告「漂着鯨類の病理学的調査」
国立科学博物館 田島木綿子
話題提供「北海道でのストランディングの現状とストランディングネットワーク」
北海道大学准教授 松石隆
総合討論
終了

申し込み:
 北海道開拓記念館  011-898-0456
  または ストランディングネットワーク北海道
問い合わせ:
ストランディングネットワーク北海道 代表 松石隆
北海道大学大学院水産科学研究院 松石研究室
Fax:020-4623-0037
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