北海道いるか・くじら110番

ストランディングネットワーク北海道(SNH)では、北海道内の鯨類(いるか・くじら)の座礁・漂着・混獲に関する情報を集めています。


鯨類は90種もいます。それぞれの種に関する情報は、ごく一部の種を除けば、非常に限られており、生息場所、回遊、分布、個体数やその生態など、わからないことがたくさんあります。

鯨類の混獲・座礁・漂着のことをストランディングと言います。ストランディングした鯨類の写真から種を判別し、また表皮や肉片などからDNA抽出するなどして分析すると、多くの貴重な情報や研究材料が得られます。それをもとに、希少な鯨種については、なぜ死んだのかを詳しく調べ、保全の対策をすることが出来ます。また、個体数が多い鯨種については、漁業施設の近くにどの程度出没しているのか、漁業の対象になる魚をどのくらい食べているのかを推定して、漁業被害対策に役立てることが出来ます。

北海道の鯨類研究者等によって組織するストランディングネットワーク北海道(SNH)では、ストランディング情報を収集するとともに、貴重な情報やサンプルを、鯨類学研究者組織である日本セトロジー研究会等のメンバー等、適切な研究者に届けて有効に利用し、鯨類の保護や漁業被害対策に役立てて行きたいと考えております。また,海岸管理者(北海道や市町村)にも当方から連絡し,迅速に死骸の処分ができるようにします。

もし身近で鯨類の座礁・漂着・混獲がありましたら、是非、いるか・くじら110番にお知らせ下さい。また、携帯電話による写真添付メール(写メール)も歓迎いたします。

お送りいただいたデータは学術研究に利用いたします。鯨類の学術目的所持については水産庁への届け出を要しますが、許可無く個人情報を水産庁等に報告することはありません。
ご協力をお願いいたします。