SNH24046 [漂着] 十勝郡浦幌町(太平洋) ネズミイルカ

以下のストランディングがありました。[English follows Japanese]
SNH整理番号:SNH24046
鯨種:ネズミイルカ Phocoena phocoena / SNH
発見日時:2024年7月9日
受報日時:2024年7月9日14:59
場所:北海道十勝郡浦幌町字厚内 厚内漁港東部砂浜
緯度経度:42.808366N 143.822783E / [現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗] 7月9日11時頃厚内駐在所より浦幌町立博物館へ連絡。
群頭数:1
体長:~170cm [持田誠]
性別:メス
写真:©浦幌町立博物館 [CC BY 4.0]
通報経路:厚内駐在所→浦幌町立博物館→SNH
調査・採材:7/9にSNH函館が全身回収。
備考:


SNH #: SNH24046
Species Name: Harbour porpoise Phocoena phocoena
Date found (dd/mm/yyyy): 09/07/2024
Date reported: 09/07/2024 14:59
Location: Urahoro, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 42.808366N 143.822783E
Group size: 1
Condition: 3. Moderate Decomposition
Body length: ~170cm
Sex: F
Photo: ©Histroical Museum of Urahoro[CC BY 4.0]


SNH24045 [漂着] 苫小牧市(太平洋) カマイルカ

以下のストランディングがありました。[English follows Japanese]
SNH整理番号:SNH24045
鯨種:カマイルカ Lagenorhynchus obliquidens / SNH
発見日時:2024年7月9日
受報日時:2024年7月9日11:43
場所:北海道苫小牧市錦岡錦多峰河河口
緯度経度:42.605621N 141.503714E / [現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗進行]
群頭数:1
体長:N/A
性別:不明
写真:©室蘭建設管理部苫小牧出張所 [CC BY 4.0]
通報経路:丸三興業→室蘭建設管理部苫小牧出張所→SNH
調査・採材:調査なし。
備考:


SNH #: SNH24045
Species Name: Pacific white-sided dolphin Lagenorhynchus obliquidens
Date found (dd/mm/yyyy): 09/07/2024
Date reported: 09/07/2024 11:43
Location: Tomakomai, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 42.605621N 141.503714E
Group size: 1
Condition: 4. Advanced Decomposition
Body length: N/A
Sex: U
Photo: ©Muroran Construction Management Department Tomakomai Branch[CC BY 4.0]


SNH24044 [漂着] 釧路市(太平洋) クロツチクジラ

以下のストランディングがありました。[English follows Japanese]
SNH整理番号:SNH24044
鯨種:クロツチクジラ Berardius minimus / SNH
発見日時:2024年7月5日
受報日時:2024年7月5日10:55
場所:北海道釧路市音別町風連1丁目 地先海岸
緯度経度:42.890200N 143.946813E / [現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗]
群頭数:1
体長:689.0cm [SNH]
性別:オス
写真:©釧路市 [CC BY 4.0]
通報経路:発見者→警察→音別行政センター→釧路市→SNH
調査・採材:7/9にSNH函館と国立科学博物館が現地にて調査採材。
備考:


SNH #: SNH24044
Species Name: Sato’s beaked whale Berardius minimus
Date found (dd/mm/yyyy): 05/07/2024
Date reported: 05/07/2024 10:55
Location: Kushiroshi, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 42.890200N 143.946813E
Group size: 1
Condition: 3. Moderate Decomposition
Body length: 689.0cm
Sex: M
Photo: ©Kushiro City[CC BY 4.0]


SNH24043 [漂着] 根室市(太平洋) マッコウクジラ

以下のストランディングがありました。[English follows Japanese]
SNH整理番号:SNH24043
鯨種:マッコウクジラ Physeter macrocephalus / SNH
発見日時:2024年6月29日
受報日時:2024年7月1日10:41
場所:北海道根室市落石三里浜
緯度経度:43.177589N 145.500334E / [現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗進行] 砂浜に漂着。
群頭数:1
体長:11.7m [外山雅大]
性別:メス
写真:©外山雅大 [CC BY 4.0]
通報経路:発見者→根室市港湾課→外山雅大→SNH
調査・採材:7/1 外山雅大氏が調査採材。
備考:


SNH #: SNH24043
Species Name: Sperm whale Physeter macrocephalus
Date found (dd/mm/yyyy): 29/06/2024
Date reported: 01/07/2024 10:41
Location: Nemuro, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 43.177589N 145.500334E
Group size: 1
Condition: 4. Advanced Decomposition
Body length: 11.7m
Sex: F
Photo: ©Toyama Masahiro[CC BY 4.0]


第1回北海道鯨類ストランディング講習会

 大阪湾に2年連続で現れ,命を落としてしまったマッコウクジラや,北海道で流氷に行く手を阻まれてしまったシャチの群など,イルカやクジラが自身の力で元の生息環境へ戻れない状況をストランディングと呼びます。日本全国では,イルカやクジラのストランディングが年間約400件発生しており,そのうち約100件が北海道で発生しています。

 ストランディングネットワーク北海道(SNH)は,北海道における鯨類のストランディングに365日24時間対応しており,情報収集とストランディング個体の調査研究に特化した特定非営利活動法人です。この度ストランディングネットワーク北海道では,北海道における鯨類のストランディング対応に関するオンラインセミナーを開講する運びになりました。下記詳細をご確認の上奮ってご参加を検討いただけますと幸いです。

2024年3月23日(土)13:30~16:15終了予定(途中休憩をはさみます)
Zoomによるオンラインセミナー(申込者には3月22日にZoomのURLを送信します)
内容:
  鯨類のストランディングとは~その対処と調査手法~ 松田純佳 45min
  ストランディングに関わる漁業法,その他法令について 松石 隆 30min
  人獣共通感染症について 中郡翔太郎 30min
  ストランディングネットワーク北海道とは 松石 隆 30min
  SNHの標本を用いた研究紹介 黒田実加 45min

講演者紹介
 松石  隆 北海道大学教授。博士(農学)専門は水産資源学
 松田 純佳 北海道大学学術研究員。博士(水産科学)鯨類の食性研究
 黒田 実加 北海道大学特任助教。博士(水産科学)小型ハクジラの鳴音の周波数特性
 中郡翔太郎 サンディエゴ動物園病理フェロー。博士(獣医学)野生鯨類疾病の病理学

参加申込:https://bit.ly/KujiraLec01 3月21日23:59〆切

参加費支払:https://syncable.biz/associate/snh/donate 3月22日23:59〆切
  頻度:今回のみ
  金額:5000円
  手数料5%+税(291円)を追加で負担して寄付する にチェック
  団体へのメッセージ欄に「講習会参加」と記載する
  参加費支払に先立ち,https://bit.ly/KujiraLec01 から参加登録をお願いします。

セミナー終了後,参加者には,修了証を発行いたします。

標本提供について

特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道では,鯨類研究に必要な標本を提供する事業を実施しております。標本自体は無償・無条件で提供しておりますが,事業を継続的かつ円滑に行うために,標本の収集,保存,品質管理等提供に必要な経費は標本提供手数料として利用者の皆様にご負担いただいております。標本の提供は,今後発生するストランディング事案で収集する標本に限られます。詳細はこちらをご覧下さい。

標本提供をご希望の方は,標本提供申込書にご記入の上,メールにてお送りください。また,ご不明の点については,遠慮無くメールにてお問い合わせください。

ストランディングネットワーク北海道は,鯨類ストランディングの情報および標本の提供を通じて,希少鯨類の保全や,人類と海洋生態系との共存に資する研究に貢献していきたいと考えております。標本の積極的なご利用をお待ちしております。

北海道くじら講座第2回 「知床半島沿岸のイルカ・クジラ」開催

PDFはこちら

知床で打ち上がるイルカやクジラ。その調査研究からわかってきたことについて,研究者が様々なテーマで話します。


日時:2023年11月3日 13:30-16:30
場所:羅臼町コミュニティーセンター(船見町2-16)
対象:中学生~一般
入場無料

主催:特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道
後援:北海道大学大学院水産科学研究院,東京農業大学生物産業学部,国立科学博物館,日本鯨類研究所,羅臼町,知床羅臼町観光協会,羅臼漁業協同組合,知床羅臼観光船協議会,公益財団法人知床財団,日本セトロジー研究会
助成:地球環境基金


講演題目

 ストランディングネットワーク北海道とは:SNH 松石 隆

 知床周辺に漂着した鯨類の食性:SNH 松田純佳

 寄鯨調査時行について:日本鯨類研究所 茂越敏弘

 オホーツク海の地形と海棲哺乳類の分布:東京農業大学 小林万里

 クロツチクジラとの遭遇:国立科学博物館 山田格

SNH23057 [漂着] 十勝郡浦幌町(太平洋) コマッコウ

SNH23057 [漂着] 十勝郡浦幌町(太平洋) コマッコウ
以下のストランディングがありました。[English follows Japanese]
SNH整理番号:SNH23057
鯨種:コマッコウ Kogia breviceps / SNH
発見日時:2023年8月13日
受報日時:2023年8月13日08:09
場所:北海道十勝郡浦幌町厚内海岸
緯度経度:42.791914N 143.801585E / [現地]
状況・経緯:[生存・不明] 道沿い走行中に発見。生存しているが虫の息。
群頭数:1
体長:~220cm / 発見者
性別:不明
写真:©ヤス [CC BY 4.0 ]
通報経路:発見者→SNH
調査・採材:8/13 海岸管理者が現地を確認し、流失の可能性が高いと判断した。8/14 SNH函館・帯広が現地にて捜索したが、発見できなかった。
備考:


SNH #: SNH23057
Species Name: Pygmy sperm whale Kogia breviceps
Date found (dd/mm/yyyy): 13/08/2023
Date reported: 13/08/2023 08:09
Location: Urahoro, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 42.791914N 143.801585E
Group size: 1
Condition: 6. Condition Unknown
Body length: ~220cm
Sex: U
Photo: ©Yasu [CC BY 4.0 ]


調査車両「フンペヤン号」運用開始

SNHの新しい調査車両「フンペヤン号」が正式に運用を開始しました。これは,今年3月に実施したクラウドファンディングのご寄付で購入した車両です。

車種はトヨタ ハイエースバン DX(9人乗り)初年度登録2014年9月の中古車です。5月初旬に納車後,早速調査に利用しながら,外装に社名や「寄鯨調査」の文字,内装に防汚シート,調査資材棚,天井収納,WiFi,オートクルーズ等を整え,すぐに出動できる体制を整え,本日お披露目となりました。

「フンペヤン」とは「くじらが打ち上がった」という意味のアイヌ語です。

フンペヤン号を利用することで,寄鯨への迅速な対応,調査の効率化,寄鯨調査協力への呼びかけができるようになり,出動・調査の格段の効率化が見込めます。また,定員が増えることにより,多くの調査員を現場に運ぶことができ,後進の育成にも寄与します。フンペヤン号を活用した我々の活動を通じ,情報や標本を広く研究機関に提供し,人類と海洋生態系との共存に資する研究の発展に貢献したいと考えています。

クラウドファンディングにご協力いただきましたみなさまに心から感謝するとともに,引き続きSNHを応援していただければ幸いです。