SNH標本による論文

SNHの標本を使用した学術論文が発表されました。ネズミイルカの寄生虫に関する論文です。

Katahira H, MatsudaA, Banzai A, Eguchi Y, Matsuishi TF (2021) Gastric ulceration caused by Anisakis simplex sensu stricto in a harbor porpoise from the Western Pacific stock, with a molecular approach. Parasitology International 83 102327

https://doi.org/10.1016/j.parint.2021.102327
期間限定公開 https://authors.elsevier.com/c/1coh94wbiQvKeH

SNH21006 [漂着] 網走市(オホーツク海) コククジラ

以下のストランディングがありました。[English Follows Japanese]
SNH整理番号:SNH21006
鯨種:コククジラ Eschrichtius robustus/宇仁義和
発見日時:2020年7月20日
受報日時:2021年3月19日16:18
場所:北海道網走市字能取、能取湖口西岸の海岸
緯度経度: 44.105122N 144.175635E /[現地]
状況・経緯:[死亡・ミイラ・白骨化] 東京農大の学生が発見。その後は種不明のまま自宅で保管,2021年2月10日に学生が宇仁義和氏(東京農大)を訪ね写真を見せてコククジラと判明。骨格は網走市立郷土博物館へ収蔵。
群頭数:1
体長:不明/
性別:不明
写真:©発見者
通報経路:発見者(東京農大学生)→宇仁→SNH
調査・採材:骨格(一部),軟組織(若干量)を東京農業大学が取得し,骨格は網走市立郷土博物館へ収蔵。
備考:頭蓋骨の一部:1、下顎骨右:1、椎骨:5、骨端版2、指骨:1、下顎骨長150cm


SNH #: SNH21006
Species Name: Gray whale Eschrichtius robustus
Date found: 20 Jul 2020
Date reported: 19 Mar 2021 16:18
Location: Abashiri, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 44.105122N 144.175635E
Group size: 1
Condition: 5. Mummified/Skeletal
Body length: 不明
Sex: U


SNH21005 [漂着] 松前郡松前町(日本海) オウギハクジラ

以下のストランディングがありました。[English Follows Japanese]
SNH整理番号:SNH21005
鯨種:オウギハクジラ Mesoplodon stejnegeri/SNH
発見日時:2021年3月6日
受報日時:2021年3月14日09:00
場所:北海道松前郡松前町小島 松前小島灯台西側海岸
緯度経度: 41.362861N 139.813806E /[現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗] 匿名漁業者から情報提供を受けた三谷曜子准教授(北海道大学北方生物圏FSC)がSNHに通報。
群頭数:1
体長:~4m/発見者 目測
性別:不明
写真:発見者
通報経路:匿名漁業者→三谷曜子→SNH
調査・採材:なし
備考:


SNH #: SNH21005
Species Name: Stejneger’s beaked whale Mesoplodon stejnegeri
Date found: 06 Mar 2021
Date reported: 14 Mar 2021 09:00
Location: Matsumae, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 41.362861N 139.813806E
Group size: 1
Condition: 3. Moderate Decomposition
Body length: ~4m
Sex: U


SNH21004 [漂着] 稚内市(日本海) ツチクジラ

以下のストランディングがありました。[English Follows Japanese]
SNH整理番号:SNH21004
鯨種:ツチクジラ Berardius bairdii/SNH
発見日時:2021年3月9日
受報日時:2021年3月9日
場所:北海道稚内市ノシャップ3丁目
緯度経度: 45.442901N 141.643511E /[現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗] 匿名漁業者より通報を受け,宗谷総合振興局水産課漁業管理係が現地を確認してSNHに通報した。
群頭数:1
体長:(828cm)/SNH 尾椎後端まで
性別:オス
写真:SNH
通報経路:堀本高矩氏, 宗谷総合振興局→SNH
調査・採材:3/13 SNH函館が漂着現場にて調査採材
備考:


SNH #: SNH21004
Species Name: Baird’s whale Berardius bairdii
Date found: 09 Mar 2021
Date reported: 09 Mar 2021
Location: Wakkanai, Hokkaido, Japan (Beach)
Long-Lat: 45.442901N 141.643511E
Group size: 1
Condition: 3. Moderate Decomposition
Body length: (828cm)
Sex: M


告知 総会の開催について

特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道は,以下の様に第1回通常総会を開催します。正会員のみが出席できます。正会員の皆様には,別途メールをお送りしています。万一,メールが届いていない方は,事務局までお知らせください。

特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道
第1回通常総会
日時:          2021年3月6日(土)13:30~14:30(予定)
場所:          北海道大学水産科学研究院およびオンライン
審議事項
(1)        議長選任の件
(2)        2020年事業報告
(3)        2020年決算報告
(4)        2020年会計監査報告
(5)        2021年事業計画及び活動予算
(6)        その他

「海棲哺乳類大全」発刊

私たちと同じ哺乳類でありながら,水中生活に適応するため独自の進化を遂げてきた,クジラ・アザラシ・ラッコ・ホッキョクグマなどの海棲哺乳類について,日本のエキスパートが徹底解説しています。

総勢36名の日本の海棲哺乳類研究者・水族館飼育員たちが,それぞれの体の構造や機能・生理、生態と関連する研究に加え,水族館での飼育の工夫や飼育下でみられる生態行動、保全活動などについて解説。

海棲哺乳類(鯨類・海牛類・鰭脚類・ラッコ・ホッキョクグマ)を網羅した国内唯一の書です。海棲哺乳類に興味を持つ一般の方から、海洋学を専攻する学生、研究者、水族館関係者まで、幅広く読める内容になっています。

SNHメンバーの松田純佳,黒田実加も執筆しています。

学術論文発表

長年SNHにご協力いただいている,羅臼の漁業者 桜井憲二さんとの共同研究が論文になりました。ネズミイルカの混獲の原因の一端を明らかにしました。Maeda S, Sakurai K, Akamatsu T, Matsuda A, Yamamura O, Kobayashi M, Matsuishi TF (2021) Foraging activity of harbour porpoises around a bottom-gillnet in a coastal fishing ground, under the risk of bycatch. PLoS ONE 16(2): e0246838. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0246838

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0246838

SNH20092 [漂流] 岩内郡岩内町(日本海) ネズミイルカ

以下のストランディングがありました。
整理番号:SNH20092
発見日時:2020年2月17日10時55分
受報日時:2020年2月17日21時59分
場所:岩内郡岩内町大浜 岩内港東防波堤(日本海)
緯度経度: 43.000320N 140.517740E /[地図]
状況・経緯:[死亡・腐敗]釣り人が発見し,SNHに通報
同時発見頭数:1
体長:不明/
鯨種:ネズミイルカ Phocoena phocoena
性別:♂
写真:
通報経路:発見者→SNH
調査・採材:翌日現場確認するも発見できず。流出の可能性。
備考: SNH20006と同日に同一発見者が発見

博士論文公開発表会

SNHの標本を使った研究で,博士論文ができました。

博士論文公開発表会
題 目:日本沿岸に生息するネズミイルカPhocoena phocoenaの成長,成熟と食性
発表者:松井 菜月(松石研究室 博士後期課程)
日 時:2021年2月4日(木)13:00 ~
場 所:講義棟大講義室

北海道沿岸に生息するネズミイルカは,他の海域のネズミイルカとは独立した亜種です。この亜種に関する知見が乏しい中,漂着・混獲したネズミイルカ標本と衛星追跡により,この亜種の移動,分布,成長,成熟,食性を推定し,生活史の一端を明らかにしました。

クレジットカードが使えます

皆様のご支援をより簡単に行っていただける様に,ファンドレイジング大手の Syncable にストランディングネットワーク北海道が掲載していただきました。SNHのページは こちら になります。

クレジットカードで寄付,賛助会員入会ができます。また,いらなくなったブランド品等で寄付することもできます。詳しくは,こちら から「支援する」にお進みください。

持続的にSNHの活動をするために,皆様の支援をよろしくお願い致します。