北海道くじら講座第4回「海棲哺乳類の漂着とその対処」

毎年SNHが開催している「北海道くじら講座」,今回は漂着物学会の連携イベントとして,紋別市で開催いたします。ご予定ください。
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<第24回漂着物学会 北海道・紋別大会連携イベント>
北海道くじら講座第4回
「海棲哺乳類の漂着とその対処」

日時:2025年10月19日(日) 13:30-16:30
場所:北海道立オホーツク流氷科学センター(紋別市)
主催:ストランディングネットワーク北海道(SNH)
共催:北海道立オホーツク流氷科学センター
後援:漂着物学会 他
演者:
・松石隆(ストランディングネットワーク北海道)
・松田純佳(ストランディングネットワーク北海道)
・石川創(日本ドルフィンセンター取締役,ノアドルフィンドーム館長,日本セトロジー研究会漂着委員会委員長)
・岡崎雅子(オホーツクとっかりセンター 元飼育員)
入場料:無料
対象:一般市民(中学生・高校生を含む)・漂着物学会参加者

国際生物多様性データベースGBIFに2024年までのストランディング情報を登録されました

SNHの2024年末までのストランディング情報がGBIF-地球規模生物多様性情報機構のデータベースに登録されました。この海域の生物多様性情報として全世界から活用されることとなります。また,個別のストランディング事例の情報を論文に引用することができます。個別のストランディング事例を検索する際は,SNH番号を「オカレンス/Occurences」として検索してください。

なお,登録は,国立遺伝学研究所等が運営するJBIF日本生物多様性情報イニシアチブを通じて行われています。

Cetacean Stranding Data in Hokkaido: https://doi.org/10.15468/f9y3xd

データベース全体の引用(例):
Stranding Network Hokkaido (2025). Cetacean Stranding Data in Hokkaido. Version 1.13. National Institute of Genetics, ROIS. Sampling event dataset https://doi.org/10.15468/f9y3xd accessed via GBIF.org on 2025-04-05.

個別のストランディング事例の引用(SNH24001の例):
Stranding Network Hokkaido (2025). Cetacean Stranding Data in Hokkaido. Version 1.13. National Institute of Genetics, ROIS. Sampling event dataset https://doi.org/10.15468/f9y3xd accessed via GBIF.org on 2025-04-05. https://www.gbif.org/occurrence/5085816407

humpe yan 第4巻刊行

この度,地球環境基金から助成をいただき,会誌 humpe yan 第4巻を刊行しました。

SNHが受報収集した,2024年のストランディング情報(詳細情報),アウトリーチ活動報告,ストランディング個体を用いた研究紹介,SNH標本を用いた学術論文,研究発表一覧,NPO開示情報が収録されています。

こちらからご覧ください。なお,SNH会員,標本配布先等関係者,関係機関には,冊子体を郵送いたしました。

創立以来の活動報告書,humpe yanバックナンバーはこちらからご覧下さい。

11月2日 室蘭開催 北海道くじら講座第3回

毎年実施している「北海道くじら講座」今年は室蘭での実施です。
室蘭のホエールウォッチング,また,室蘭,登別の水族館からも話題提供いただきます。
是非お越しください。


北海道くじら講座第3回
「室蘭周辺の海とイルカ・クジラ」

日時:11月2日(土) 13:30-16:30
場所:きらん FKホールディングス 生涯学習センター
   室蘭市中島町2丁目22-1
入場無料
様々な生き物がおとずれる室蘭の海。
室蘭周辺の海と,その周辺に生息するイルカ・クジラについて
お話しします。
講演
松石 隆(ストランディングネットワーク北海道)
 室蘭周辺の海に打ち上がるイルカ・クジラ
笹森琴絵(日本クジライルカウォッチング協議会)
 私たちの隣で ~室蘭近海に来遊する鯨類と環境~
吉中敦史(登別マリンパークニクス)
 水族館の鯨類飼育について
大西 透(室蘭民報みんなの水族館 市立室蘭水族館)
 室蘭近海の生き物

第1回北海道鯨類ストランディング講習会

 大阪湾に2年連続で現れ,命を落としてしまったマッコウクジラや,北海道で流氷に行く手を阻まれてしまったシャチの群など,イルカやクジラが自身の力で元の生息環境へ戻れない状況をストランディングと呼びます。日本全国では,イルカやクジラのストランディングが年間約400件発生しており,そのうち約100件が北海道で発生しています。

 ストランディングネットワーク北海道(SNH)は,北海道における鯨類のストランディングに365日24時間対応しており,情報収集とストランディング個体の調査研究に特化した特定非営利活動法人です。この度ストランディングネットワーク北海道では,北海道における鯨類のストランディング対応に関するオンラインセミナーを開講する運びになりました。下記詳細をご確認の上奮ってご参加を検討いただけますと幸いです。

2024年3月23日(土)13:30~16:15終了予定(途中休憩をはさみます)
Zoomによるオンラインセミナー(申込者には3月22日にZoomのURLを送信します)
内容:
  鯨類のストランディングとは~その対処と調査手法~ 松田純佳 45min
  ストランディングに関わる漁業法,その他法令について 松石 隆 30min
  人獣共通感染症について 中郡翔太郎 30min
  ストランディングネットワーク北海道とは 松石 隆 30min
  SNHの標本を用いた研究紹介 黒田実加 45min

講演者紹介
 松石  隆 北海道大学教授。博士(農学)専門は水産資源学
 松田 純佳 北海道大学学術研究員。博士(水産科学)鯨類の食性研究
 黒田 実加 北海道大学特任助教。博士(水産科学)小型ハクジラの鳴音の周波数特性
 中郡翔太郎 サンディエゴ動物園病理フェロー。博士(獣医学)野生鯨類疾病の病理学

参加申込:https://bit.ly/KujiraLec01 3月21日23:59〆切

参加費支払:https://syncable.biz/associate/snh/donate 3月22日23:59〆切
  頻度:今回のみ
  金額:5000円
  手数料5%+税(291円)を追加で負担して寄付する にチェック
  団体へのメッセージ欄に「講習会参加」と記載する
  参加費支払に先立ち,https://bit.ly/KujiraLec01 から参加登録をお願いします。

セミナー終了後,参加者には,修了証を発行いたします。

北海道くじら講座第2回 「知床半島沿岸のイルカ・クジラ」開催

PDFはこちら

知床で打ち上がるイルカやクジラ。その調査研究からわかってきたことについて,研究者が様々なテーマで話します。


日時:2023年11月3日 13:30-16:30
場所:羅臼町コミュニティーセンター(船見町2-16)
対象:中学生~一般
入場無料

主催:特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道
後援:北海道大学大学院水産科学研究院,東京農業大学生物産業学部,国立科学博物館,日本鯨類研究所,羅臼町,知床羅臼町観光協会,羅臼漁業協同組合,知床羅臼観光船協議会,公益財団法人知床財団,日本セトロジー研究会
助成:地球環境基金


講演題目

 ストランディングネットワーク北海道とは:SNH 松石 隆

 知床周辺に漂着した鯨類の食性:SNH 松田純佳

 寄鯨調査時行について:日本鯨類研究所 茂越敏弘

 オホーツク海の地形と海棲哺乳類の分布:東京農業大学 小林万里

 クロツチクジラとの遭遇:国立科学博物館 山田格

調査車両「フンペヤン号」運用開始

SNHの新しい調査車両「フンペヤン号」が正式に運用を開始しました。これは,今年3月に実施したクラウドファンディングのご寄付で購入した車両です。

車種はトヨタ ハイエースバン DX(9人乗り)初年度登録2014年9月の中古車です。5月初旬に納車後,早速調査に利用しながら,外装に社名や「寄鯨調査」の文字,内装に防汚シート,調査資材棚,天井収納,WiFi,オートクルーズ等を整え,すぐに出動できる体制を整え,本日お披露目となりました。

「フンペヤン」とは「くじらが打ち上がった」という意味のアイヌ語です。

フンペヤン号を利用することで,寄鯨への迅速な対応,調査の効率化,寄鯨調査協力への呼びかけができるようになり,出動・調査の格段の効率化が見込めます。また,定員が増えることにより,多くの調査員を現場に運ぶことができ,後進の育成にも寄与します。フンペヤン号を活用した我々の活動を通じ,情報や標本を広く研究機関に提供し,人類と海洋生態系との共存に資する研究の発展に貢献したいと考えています。

クラウドファンディングにご協力いただきましたみなさまに心から感謝するとともに,引き続きSNHを応援していただければ幸いです。

第二目標達成! クラウドファンディングを終了

1ヶ月間のクラウドファンディングが終了しました。ご協力を賜り,大変ありがとうございました。お陰様で,第一目標の100万円をたった5日で達成,第二目標の180万円も最終日に達成し,3月31日23:45現在,207名の方から1,867,250円のご支援を賜りました。

この間,鯨類研究者の方々はもとより,ご近所さんや,高校の先輩,後輩,研究とは関係の無いお友達,執筆した本の読者の方々,などなど,思いがけない方々からも,多くのご支援と温かい応援メッセージをいただき,大変ありがたく思います。約1/3ほどの方は,私どもが存じ上げない方たちのようです。どこかでSNHを知ってくださり,ご支援までいただき,大変ありがたく存じます。

調査車両購入費を用意できたことは,大変ありがたいことですが,こんなに皆様からご応援していただいていることがわかったのが,望外の収穫です。

いつも羅臼方面でのストランディングの際には大変お世話になっている桜井憲二さんには,サポートファンディングで,多大なご貢献をいただきました。桜井さんと桜井さんのサポートファンディング経由でご協力いただいた皆様に,厚く御礼申し上げます。

クラウドファンディング実施中に,「維持費は大丈夫なのか」とのお声をいただきました。継続してサポートしていただける方には,クラウドファンディング終了後も,マンスリー寄付,賛助会員をこちらより受け付けております。ご検討いただけますと幸いです。企業さまには,寄付趣意書もお送りする用意がございます。どうぞお知らせ下さい。

今後,準備ができ次第,リターンを発送致します。また,調査車両調達の進捗も,SNHのホームページやSNSでお知らせします。

ホエールアーティスト あらたひとむ さんに描いていただいた調査車両のイメージを,クラファンのアイコンとして使わせていただきました。左側面にクロツチクジラが描かれているのが見えていましたが,実は,右側面はネズミイルカが描かれているんです。折角ですので,最後にご披露いたします。

皆様の応援を胸に,新しい調査専用車両を活用して,より多くの寄鯨を調査し,鯨類と人類の共存のために活動を続けて参ります。今後とも,引き続き応援を賜りますよう,よろしくお願い致します。

1ヶ月間ありがとうございました。

「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援を!

3月1日より1カ月間,SNHへの支援キャンペーンとして,クラウドファンディングを開催します。https://syncable.biz/campaign/4261

今年1月には,「淀ちゃん」と呼ばれるマッコウクジラの河川迷入後死亡事案が発生し,マスコミを賑わせました。我々の行っている寄鯨(ストランディング)調査・研究が広く世に紹介され,多くの一般市民が関心を持って下さることがわかりました。

日本で発生する寄鯨事案の約1/4は北海道で発生します。北海道は漁業も盛んな地域ですので,鯨類と人類の共存を模索する上で世界的にも重要なバイオリージョンであると考えています。

この機会に,寄鯨調査の意義を知っていただき,多くの方からの応援の気持ちを受け止めて形にし,活動の継続につなげていければと考えています。

現在,SNHは軽トラックを所有していますが,これでは十分な調査ができません。この度のクラウドファンディングでは,調査専用車両のハイエースバン(中古)の購入費用の一部として100万円を目標としております。調査車両導入により,イルカの回収からクジラの現地調査まで,幅広く1台で対応できるようになり,調査効率が格段に上がることが期待されます。

是非,こちらのページにアクセスし,クラウドファンディングにご参加ください。情報の拡散,周知も大歓迎です。

キャンペーンページ https://syncable.biz/campaign/4261

寄鯨調査専用車(イメージ)
利用方法(イメージ)