北海道くじら講座第4回「海棲哺乳類の漂着とその対処」

毎年SNHが開催している「北海道くじら講座」,今回は漂着物学会の連携イベントとして,紋別市で開催いたします。ぜひお越しください。
—-
<第24回漂着物学会 北海道・紋別大会連携イベント>
北海道くじら講座第4回
「海棲哺乳類の漂着とその対処」

日時:2025年10月19日(日) 13:30-16:30
場所:北海道立オホーツク流氷科学センター(紋別市)
主催:ストランディングネットワーク北海道(SNH)
共催:北海道立オホーツク流氷科学センター
後援:漂着物学会,北海道大学大学院水産科学院,紋別市,紋別市教育委員会,日本セトロジー研究会
助成:地球環境基金,セブンーイレブン記念財団
演者:
・松石隆(ストランディングネットワーク北海道)
・松田純佳(ストランディングネットワーク北海道)
・石川創(日本ドルフィンセンター取締役,ノアドルフィンドーム館長,日本セトロジー研究会漂着委員会委員長)
・岡崎雅子(オホーツクとっかりセンター 元飼育員)
入場料:無料
対象:一般市民(中学生・高校生を含む)・漂着物学会参加者

つながる海の未来と鯨の命,つづける支援。SNHの継続寄付キャンペーンを実施中

日頃より、特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道(SNH)の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

さて、この度SNHでは、私たちの活動を安定的かつ継続的に行っていくため、【「つながる海の未来と鯨の命、つづける支援。」ストランディングネットワーク北海道・継続寄付キャンペーン】を本日6月1日より開始しました。
https://syncable.biz/campaign/7486

SNHは、北海道沿岸に漂着した鯨類の情報を収集・記録し、その標本を学術研究や市民への啓発活動に役立てることを目的に活動しております。現在のところ、私たちの活動の多くは助成金によって支えられておりますが、自己財源が少ないため、財政基盤は依然として不安定な状況にございます。継続的な調査・研究活動のためには、安定した運営資金の確保が喫緊の課題です。

この度の継続寄付キャンペーンは、月々500円から、いわば珈琲一杯分のご支援で、北海道の海の未来とそこに生きる鯨たちの命を守る活動に継続的にご参加いただけるものです。キャンペーン期間中(6月1日~7月31日)に継続寄付(マンスリーサポート)にお申し込みいただいた方には、SNHオリジナルグッズなどのリターンもご用意しております。私たちの目標は、この2ヶ月で新たに30名のサポーターをお迎えすることです。

皆様のご支援により、2023年3月のクラウドファンディングでは、調査専用車両「フンペヤン号」を導入することができました。改めて心より感謝申し上げます。この車両のおかげで、調査効率は格段に向上し、より多くの貴重な標本を収集することが可能となりました。しかしながら、このフンペヤン号の維持管理費(燃料費、自動車税、保険料、メンテナンス費用など)は、残念ながら公的な助成金の対象外となっており、自己資金で賄わなければなりません。皆様からの継続的なご支援は、まさにこの調査車両の維持・管理費用に充当させていただき、今後の迅速かつ広範囲な調査活動を支えるために不可欠なものとなります。

ストランディングした鯨の命から得られる知見は、私たち人間と海との繋がり、そして海洋環境の現状を見つめ直すための大変貴重な手がかりとなります。この活動を未来へつなげていくために、ぜひ皆様のお力をお貸しいただけないでしょうか。

つきましては、皆様に以下のご協力をお願い申し上げます。

①継続寄付(マンスリーサポート)へのご参加:
この機会に、ぜひ月々のご支援をご検討いただけますと幸いです。皆様の温かいご支援が、私たちの活動の大きな力となります。
キャンペーン詳細・お申し込みは、下記URLよりご覧ください。
https://syncable.biz/campaign/7486

②本キャンペーンの周知・広報へのご協力:
ご自身のSNS(Facebook、X(旧Twitter)、Instagramなど)での情報シェアや、ご友人・お知り合いへの口コミなど、皆様のお力添えで、このキャンペーンをより多くの方に知っていただく機会をいただければ大変心強いです。特に,既に継続寄付いただいている皆様,賛助会員の皆様には,周知・広報でご協力を賜れれば幸いです。

私たちの活動に共感し、共に支えてくださる仲間を心よりお待ちしております。北海道の豊かな海とそこに生きる鯨たちの未来のために、引き続きのご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道
理事長 松石 隆

#ストランディング #環境 #生物多様性 #イルカ #クジラ #シャチ #ドネーション #クラウドファンディング #北海道 #海洋生態系 #支援

北海道くじら講座第4回「海棲哺乳類の漂着とその対処」

毎年SNHが開催している「北海道くじら講座」,今回は漂着物学会の連携イベントとして,紋別市で開催いたします。ご予定ください。
—-
<第24回漂着物学会 北海道・紋別大会連携イベント>
北海道くじら講座第4回
「海棲哺乳類の漂着とその対処」

日時:2025年10月19日(日) 13:30-16:30
場所:北海道立オホーツク流氷科学センター(紋別市)
主催:ストランディングネットワーク北海道(SNH)
共催:北海道立オホーツク流氷科学センター
後援:漂着物学会 他
演者:
・松石隆(ストランディングネットワーク北海道)
・松田純佳(ストランディングネットワーク北海道)
・石川創(日本ドルフィンセンター取締役,ノアドルフィンドーム館長,日本セトロジー研究会漂着委員会委員長)
・岡崎雅子(オホーツクとっかりセンター 元飼育員)
入場料:無料
対象:一般市民(中学生・高校生を含む)・漂着物学会参加者

国際生物多様性データベースGBIFに2024年までのストランディング情報を登録されました

SNHの2024年末までのストランディング情報がGBIF-地球規模生物多様性情報機構のデータベースに登録されました。この海域の生物多様性情報として全世界から活用されることとなります。また,個別のストランディング事例の情報を論文に引用することができます。個別のストランディング事例を検索する際は,SNH番号を「オカレンス/Occurences」として検索してください。

なお,登録は,国立遺伝学研究所等が運営するJBIF日本生物多様性情報イニシアチブを通じて行われています。

Cetacean Stranding Data in Hokkaido: https://doi.org/10.15468/f9y3xd

データベース全体の引用(例):
Stranding Network Hokkaido (2025). Cetacean Stranding Data in Hokkaido. Version 1.13. National Institute of Genetics, ROIS. Sampling event dataset https://doi.org/10.15468/f9y3xd accessed via GBIF.org on 2025-04-05.

個別のストランディング事例の引用(SNH24001の例):
Stranding Network Hokkaido (2025). Cetacean Stranding Data in Hokkaido. Version 1.13. National Institute of Genetics, ROIS. Sampling event dataset https://doi.org/10.15468/f9y3xd accessed via GBIF.org on 2025-04-05. https://www.gbif.org/occurrence/5085816407

humpe yan 第4巻刊行

この度,地球環境基金から助成をいただき,会誌 humpe yan 第4巻を刊行しました。

SNHが受報収集した,2024年のストランディング情報(詳細情報),アウトリーチ活動報告,ストランディング個体を用いた研究紹介,SNH標本を用いた学術論文,研究発表一覧,NPO開示情報が収録されています。

こちらからご覧ください。なお,SNH会員,標本配布先等関係者,関係機関には,冊子体を郵送いたしました。

創立以来の活動報告書,humpe yanバックナンバーはこちらからご覧下さい。

11月2日 室蘭開催 北海道くじら講座第3回

毎年実施している「北海道くじら講座」今年は室蘭での実施です。
室蘭のホエールウォッチング,また,室蘭,登別の水族館からも話題提供いただきます。
是非お越しください。


北海道くじら講座第3回
「室蘭周辺の海とイルカ・クジラ」

日時:11月2日(土) 13:30-16:30
場所:きらん FKホールディングス 生涯学習センター
   室蘭市中島町2丁目22-1
入場無料
様々な生き物がおとずれる室蘭の海。
室蘭周辺の海と,その周辺に生息するイルカ・クジラについて
お話しします。
講演
松石 隆(ストランディングネットワーク北海道)
 室蘭周辺の海に打ち上がるイルカ・クジラ
笹森琴絵(日本クジライルカウォッチング協議会)
 私たちの隣で ~室蘭近海に来遊する鯨類と環境~
吉中敦史(登別マリンパークニクス)
 水族館の鯨類飼育について
大西 透(室蘭民報みんなの水族館 市立室蘭水族館)
 室蘭近海の生き物

第1回北海道鯨類ストランディング講習会

 大阪湾に2年連続で現れ,命を落としてしまったマッコウクジラや,北海道で流氷に行く手を阻まれてしまったシャチの群など,イルカやクジラが自身の力で元の生息環境へ戻れない状況をストランディングと呼びます。日本全国では,イルカやクジラのストランディングが年間約400件発生しており,そのうち約100件が北海道で発生しています。

 ストランディングネットワーク北海道(SNH)は,北海道における鯨類のストランディングに365日24時間対応しており,情報収集とストランディング個体の調査研究に特化した特定非営利活動法人です。この度ストランディングネットワーク北海道では,北海道における鯨類のストランディング対応に関するオンラインセミナーを開講する運びになりました。下記詳細をご確認の上奮ってご参加を検討いただけますと幸いです。

2024年3月23日(土)13:30~16:15終了予定(途中休憩をはさみます)
Zoomによるオンラインセミナー(申込者には3月22日にZoomのURLを送信します)
内容:
  鯨類のストランディングとは~その対処と調査手法~ 松田純佳 45min
  ストランディングに関わる漁業法,その他法令について 松石 隆 30min
  人獣共通感染症について 中郡翔太郎 30min
  ストランディングネットワーク北海道とは 松石 隆 30min
  SNHの標本を用いた研究紹介 黒田実加 45min

講演者紹介
 松石  隆 北海道大学教授。博士(農学)専門は水産資源学
 松田 純佳 北海道大学学術研究員。博士(水産科学)鯨類の食性研究
 黒田 実加 北海道大学特任助教。博士(水産科学)小型ハクジラの鳴音の周波数特性
 中郡翔太郎 サンディエゴ動物園病理フェロー。博士(獣医学)野生鯨類疾病の病理学

参加申込:https://bit.ly/KujiraLec01 3月21日23:59〆切

参加費支払:https://syncable.biz/associate/snh/donate 3月22日23:59〆切
  頻度:今回のみ
  金額:5000円
  手数料5%+税(291円)を追加で負担して寄付する にチェック
  団体へのメッセージ欄に「講習会参加」と記載する
  参加費支払に先立ち,https://bit.ly/KujiraLec01 から参加登録をお願いします。

セミナー終了後,参加者には,修了証を発行いたします。

北海道くじら講座第2回 「知床半島沿岸のイルカ・クジラ」開催

PDFはこちら

知床で打ち上がるイルカやクジラ。その調査研究からわかってきたことについて,研究者が様々なテーマで話します。


日時:2023年11月3日 13:30-16:30
場所:羅臼町コミュニティーセンター(船見町2-16)
対象:中学生~一般
入場無料

主催:特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道
後援:北海道大学大学院水産科学研究院,東京農業大学生物産業学部,国立科学博物館,日本鯨類研究所,羅臼町,知床羅臼町観光協会,羅臼漁業協同組合,知床羅臼観光船協議会,公益財団法人知床財団,日本セトロジー研究会
助成:地球環境基金


講演題目

 ストランディングネットワーク北海道とは:SNH 松石 隆

 知床周辺に漂着した鯨類の食性:SNH 松田純佳

 寄鯨調査時行について:日本鯨類研究所 茂越敏弘

 オホーツク海の地形と海棲哺乳類の分布:東京農業大学 小林万里

 クロツチクジラとの遭遇:国立科学博物館 山田格

調査車両「フンペヤン号」運用開始

SNHの新しい調査車両「フンペヤン号」が正式に運用を開始しました。これは,今年3月に実施したクラウドファンディングのご寄付で購入した車両です。

車種はトヨタ ハイエースバン DX(9人乗り)初年度登録2014年9月の中古車です。5月初旬に納車後,早速調査に利用しながら,外装に社名や「寄鯨調査」の文字,内装に防汚シート,調査資材棚,天井収納,WiFi,オートクルーズ等を整え,すぐに出動できる体制を整え,本日お披露目となりました。

「フンペヤン」とは「くじらが打ち上がった」という意味のアイヌ語です。

フンペヤン号を利用することで,寄鯨への迅速な対応,調査の効率化,寄鯨調査協力への呼びかけができるようになり,出動・調査の格段の効率化が見込めます。また,定員が増えることにより,多くの調査員を現場に運ぶことができ,後進の育成にも寄与します。フンペヤン号を活用した我々の活動を通じ,情報や標本を広く研究機関に提供し,人類と海洋生態系との共存に資する研究の発展に貢献したいと考えています。

クラウドファンディングにご協力いただきましたみなさまに心から感謝するとともに,引き続きSNHを応援していただければ幸いです。