あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ストランディングネットワーク北海道(SNH)では,昨年,7981の鯨類等ストランディング情報を受報し,そのうち42件(52%)について標本を取得しました。現在,24の研究機関から標本活用のお申し出をいただいており,条件の整った標本から順次お送りし,研究にご活用いただいています。

2025年の報告件数は,2007年の設立以来,年間件数としては7となり,前年比では37%減と少ない年となりました。要因は明らかではありませんが,全国的にも同様の傾向がみられるようです。その一方で,ザトウクジラは例年平均1.5件のところ66コビレゴンドウは年平均0.4件のところ44ハナゴンドウは年平均0.4件のところ22ハッブスオウギハクジラは年平均0.6頭のところ22の報告がありました。地域的には,例年に比べて日高および道東地域からの通報が多い年でした。

2025年は,地球環境財団およびセブン‐イレブン記念財団より助成を受け,6月からアシスタント職員1名を雇用しました。これにより,関係官庁への報告や,ホームページ・メーリングリスト等での情報発信を遅滞なく行える体制が整いました。また,地方調査員を6名増員し,12名体制で道内の鯨類漂着等に対応できる体制を構築しつつあります。職員,松石研究室および北海道大学鯨類研究会のメンバーに加え,地方調査員の尽力により,昨年度も無事に活動を遂行することができました。

啓発活動にも注力し,2025年7月には東京ビッグサイトで開催された博物館ふぇすてぃばる!11および函館市地域交流まちづくりセンターで開催されたまちセンまつりに初出店しました。活動内容の紹介に加え,オリジナルグッズの販売も行いました。また,小学校への出前講座等も実施しました。10月には漂着物学会との共催により,紋別市で4回北海道くじら講座を開催し,全国の鯨類漂着情報を扱う専門家や紋別ゆかりの関係者の方々をお迎えして,漂着鯨類および海洋生態系に関する講演を行いました。

本年も引き続き,命を終え,科学のために私たちのもとに託された鯨類に深い畏敬の念を捧げつつ,迅速かつ丁寧なストランディング対応を行い,人類と鯨類の共存に資する鯨類研究に貢献してまいります。今後ともご支援のほど,何卒よろしくお願い申し上げます。

ストランディングネットワーク北海道
理事長 松石 隆