[混獲] 雄武町(オホーツク海) ミンククジラ

以下のストランディングがありました。
整理番号:SNH08076
受報日時:2009年3月31日
場所:雄武町紋別郡雄武町沢木地先
緯度経度: 44-30-51.6N 143-4-14.1E (WGS84)/[地名]
発見日時:2008年10月16日6時30分
発見時状況:[生存]混獲(サケ定置網)
受報時の状況:[死亡]省令に基づき販売。ICRY-08-103
体長:420cm/なし
鯨種:ミンククジラ
性別:♀
写真:
通報経路:地元漁業者
備考:ICRストランディングレコードより転記
画像・追加情報: http://snh.seesaa.net/

[混獲] 函館市(太平洋) ミンククジラ

以下のストランディングがありました。
整理番号:SNH08075
受報日時:2009年3月31日
場所:函館市函館市尾札部沖
緯度経度: 41-53-34.3N 141-1-38.6E (WGS84)/[地名]
発見日時:2008年10月10日8時00分
発見時状況:[死亡]混獲(大型定置)
受報時の状況:[死亡]省令に基づき販売。ICRY-08-098
体長:640cm/なし
鯨種:ミンククジラ
性別:♀
写真:
通報経路:地元漁業者
備考:ICRストランディングレコードより転記
画像・追加情報: http://snh.seesaa.net/

[混獲] 羅臼町(根室海峡) ミンククジラ

以下のストランディングがありました。
整理番号:SNH08074
受報日時:2009年3月31日
場所:羅臼町目梨郡羅臼町地先
緯度経度: 44-0-41.9N 145-12-7.7E (WGS84)/[地名]
発見日時:2008年5月23日8時00分
発見時状況:[生存]混獲(サケ・イカ定置網)
受報時の状況:[死亡]省令に基づき販売。ICRY-08-072
体長:870cm/なし
鯨種:ミンククジラ
性別:♀
写真:
通報経路:地元漁業者
備考:ICRストランディングレコードより転記
画像・追加情報: http://snh.seesaa.net/

漂着 積丹町(日本海) ツチクジラ

以下のストランディングがありました。
整理番号/SNH08073
受報日時/2009年3月27日 9時59分
場所/積丹町野塚町
緯度経度/[地名]43-20-44.2N 140-27-37.7E (WGS84)
発見日時/2009年3月27日 9時00分
発見時状況/[死亡]漂着
受報時の状況/[死亡]放置
体長/不明
鯨種/ツチクジラ
性別/不明
写真/積丹カヤックス 西村巌氏
発見者・報告者/積丹カヤックス 西村巌氏→SNH
標本採集予定/リフォレYH加藤さんがDNA標本と歯を採集予定
備考/積丹町が処分検討中

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漂着 江差町(日本海) イシイルカ

以下のストランディングがありました。
整理番号/SNH08072
受報日時/2009年3月9日 9時9分
場所/江差町字柏町 五勝手漁港北側海浜
緯度経度/[実測]41-50-58.0N 140-7-31.3E (WGS84)
発見日時/2009年3月11日 9時0分
発見時状況/[死亡]食害がある
受報時の状況/[死亡]放置 SNHの回収待ち
体長/150cm
鯨種/イシイルカ
性別/不明
写真/江差町
発見者・報告者/住民→江差町水産係→SNH
標本採集予定/回収予定
備考/ICR-DB O-2560

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漂着 稚内市(オホーツク海) ツチクジラ

以下のストランディングがありました。
整理番号/SNH08070
受報日時/2009年3月9日 10時13分
場所/稚内市宗谷岬 宗谷港東300メートル
緯度経度/[地名]45-30-59.8N 141-57-13.0E (WGS84)
発見日時/2009年3月9日 0時0分
発見時状況/[死亡]離岸堤消波ブロックに漂着
受報時の状況/[死亡]現場確認中
体長/10.8m
鯨種/ツチクジラ
性別/不明
写真/稚内市
発見者・報告者/稚内市→稚内水試和田昭彦氏→SNH
標本採集予定/出動、DNA標本を採取
備考/

漂着 稚内市(日本海) 種不明ヒゲクジラ類

以下のストランディングがありました。
整理番号/SNH08071
受報日時/2009年3月9日 14時40分
場所/稚内市富磯
緯度経度/[地名]45-27-43.0N 141-52-40.4E (WGS84)
発見日時/2009年3月9日 12時30分
発見時状況/[死亡]ほとんど白骨化
受報時の状況/[死亡]放置
体長/小型
鯨種/種不明ヒゲクジラ類
性別/不明
写真/和田昭彦氏
発見者・報告者/和田昭彦氏→SNH
標本採集予定/
備考/

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混獲 石狩市(日本海) ミンククジラ

以下のストランディングがありました。
整理番号/SNH08068
受報日時/2009年3月1日 9時0分
場所/石狩市浜益区沖
緯度経度/[地名]43-36-08.6N 141-22-50.7E (WGS84)
発見日時/2009年3月1日
発見時状況/[死亡]かすべ網(底刺し網)に混獲
受報時の状況/[死亡]3月1日午後処理済み
体長/6m
鯨種/ミンククジラ
性別/
写真/
発見者・報告者/浜益漁協→SNH
標本採集/なし
備考/ICR-DB M-1397

SNH08069 報道記事

新聞
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090301-OYT1T00719.htm?from=navr
毎日新聞 http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090302hog00m040005000c.html
北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/150245_all.html
  http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/150520.html
室蘭民報 http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/03/02/20090302m_08.html
苫小牧民報 http://www.tomamin.co.jp/2009/tp090302.htm
テレビ
TBS http://news.tbs.co.jp/20090301/newseye/tbs_newseye4073624.html
STV http://www.stv.ne.jp/news/streamingWM/item/20090302191236/index.html
日テレニュース24 http://www1.ntv.co.jp/news/wmtram/dw/ng.html?m_url=090302057&n_url=130223
ANN http://webnews.asahi.co.jp/ann_s_190302011.html

苫小牧市勇払埠頭に揚げられたナガスクジラについて

【ナガスクジラについて】
学名 Balaenoptera physalus
IUCN-EN/水産庁-普通(アジア系、アメリカ系個体群)
日本哺乳類学会-希少(西部北太平洋個体群)
絶滅の危機にあるとされる地球最大の哺乳類シロナガスクジラとは別種。
ナガスクジラは一般に成体で体長は約17m(最大で北太平洋では22.6m)、体重は約30tになる。手元にある資料では、最北での漂着記録は青森県であり、北海道で初めての漂着例である可能性がある。日本海側では、漂着報告が多いが、太平洋側は希。日本鯨類研究所が行っている、北西太平洋における鯨類目視調査によれば、個体数はミンククジラよりも圧倒的に少なく、希少だけれども若干増加傾向にある。
ナガスクジラの外見の特徴は、右側が白く、左側が黒いのが特徴。ウネは腹まで達する。多くの場合外洋性。南氷洋では調査捕鯨で、ここ数年50頭を目標に捕獲調査をしようとしているが、妨害等によりほとんど調査できていない。
ナガスクジラの詳細な食性は不明であるが、ナガスクジラ科鯨類はオキアミや表層性の小魚(イワシ・サンマ・小型のスケトウダラ)や表層性のイカ(スルメイカなど)を食べる。
国立科学博物館 海棲哺乳類図鑑
過去の漂着記録 
【今回漂着した個体について】
今回漂着した個体は、死後3~7日経過したものと思われる。今のところ、船に当たったり網に絡まったりしたときに生じる外傷は見あたらず、人為的に死んだ証拠は無い。
漂流していた個体が、川崎近海汽船の貨物船「ひたち」の舳先に乗り、苫小牧港に運ばれたもの。舳先に乗った場所は不明であるが、入港スタンバイ時に航海士が発見した(船員談)とのことなので、外洋で遭遇したものと思われる。
ひたち 東京(有明)との間を往復するRORO船 総トン数7096t
定時 3月1日03:00苫小牧入港 14:00苫小牧出港
【今回の調査について】
北海道内の鯨類研究者、博物館・水族館等、ナチュラリスト、一般市民などによって組織されている「ストランディングネットワーク北海道」 が調査を実施。
調査項目:
1 外部形態詳細測定・撮影
2 DNA標本採集
3 胃内容物採集
4 臓器等の採集
5 皮脂の採集
6 その他、参考となる可能性のある標本の採集
研究目的:
1 北太平洋に生息するナガスクジラの生物学的特徴を明らかにするために、外部形態、DNA情報等をデータベースに掲載する。個体数が集まることによって、次第に、特徴が明らかになる。
2 胃内容物から何を食べていたのかを調べ、漁業との競合の有無を明らかにする。
3 臓器等を採集し、国立科学博物館等で詳細な病理分析をして、可能ならば死因を特定する。(腐敗等により困難が予想される)
4 皮脂・肝臓等に蓄積される化学汚染物質等を愛媛大学等で詳細に分析して、海洋の汚染や成体濃縮の実態を明らかにする一助とする。
5 学生の鯨類解剖体験、トレーニング。
調査開始:3月2日8時30分、終了 同日14時20分終了
調査員:北海道大学松石研究室、北海道大学鯨類研究会学生等 12名