作者別: staff01
クレジットカードが使えます
皆様のご支援をより簡単に行っていただける様に,ファンドレイジング大手の Syncable にストランディングネットワーク北海道が掲載していただきました。SNHのページは こちら になります。
クレジットカードで寄付,賛助会員入会ができます。また,いらなくなったブランド品等で寄付することもできます。詳しくは,こちら から「支援する」にお進みください。
持続的にSNHの活動をするために,皆様の支援をよろしくお願い致します。
![](https://i0.wp.com/kujira110.com/wp-content/uploads/2021/01/Syncable.jpg?resize=700%2C696&ssl=1)
NPO法人になりました
![](https://i0.wp.com/kujira110.com/wp-content/uploads/2021/01/sozai_image_28716.png?resize=290%2C200&ssl=1)
明けましておめでとうございます。
2021年よりストランディングネットワーク北海道(SNH)はNPO法人として活動します。すでに,NPO法人認証を受け,2020年11月19日にNPO法人としての登記を完了いたしました。
任意団体として2007年に発足以来,多くの方々のご協力を得て,887件1000頭の漂着鯨類情報を集め,そこから得られた情報や標本は,学術論文37本(内,博士論文5本),学会発表104件の成果に活用され,鯨類研究に貢献しています。
すでに,鯨類研究の基盤となりつつあるSNHの活動を持続的に行うため,NPO法人として独立性,透明性を高めます。財務的にも独立が求められます。関係者にご協力を求め,助成金等の取得に努めますが,サポーターからのご支援が欠かせません。
漂着鯨類情報の提供,寄付,賛助会員,正会員入会など,様々な形でのご支援をお受けいたします。
今後とも,継続的なご支援を賜りたく,お願い申し上げます。
2021年1月1日
特定非営利活動法人ストランディングネットワーク北海道
理事長 松石 隆
年間受報件数が過去最高になりました
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年初からの累積受報件数を創立した2007年以来調べたところ,過去最高となりました。8月に入って8日間で10件とハイペースで鯨類漂着の報告を受けておりました。その後,9月以降は落ち着いたとは言え,10月中旬まで例年を上回るペースとなり,2020年は第2位2009年79件を16件上回る95件となりました。
8月にハイペースであった時期はカマイルカとスジイルカの漂着が目立ちます。カマイルカは相当に腐敗が進んだ個体が多い一方,スジイルカは漂着後に死亡した個体も見受けられます。地震発生との関連が議論される,マスストランディング(群れごと砂浜に上陸してくる)とは様相が異なっています。
生物学的な共通の特徴は,いまのところ認められませんが,通報の経緯などから,初めての一般の方からの通報が多いこと,また,海岸管理者の振興局建設管理部に連絡すると我々に通報するように示唆されて市町村の担当者が通報してくださるケースが目立ちます。
ストランディングネットワーク北海道へ通報すると活用されるということが,広く知られるようになったことが,通報件数を引き上げている一因のように思います。twitterやFacebookでのアクセスも多くなったことも一因ですが,今までご対処いただいていた建設管理部担当者の方が後任に引き継いだり,転勤先で広めてくださったりしているのだろうと思います。大変ありがたく思っています。
漂着場所が最寄りの調査隊から遠かったり,通報が重なった場合,その他様々な状況によって,現地に出動できないこともあります。特に8月は調査隊のメンバーが帰省等で揃わなかったり,漂着鯨類研究者の集まりがあったりして,出動できない可能性もありますが,通報された漂着はできる限り活用したいと考えています。通常は調査に出動しない状況でも,たまたま近くに調査隊が出向いていたりする場合は,調査に出向けることもあります。
もし,北海道でイルカ・クジラの漂着を見かけたら,お知らせいただければ幸いです。詳細はこちらをご参照ください。
SNH標本を使った論文
SNHの標本を使った論文が発表になりました。
Isaji, Y., Ogawa, N. O., Takano, Y., & Ohkouchi, N. (2020). Quantification and carbon and nitrogen isotopic measurements of heme B in environmental samples. Analytical Chemistry.
SNH19052 [漂着] 留萌郡小平町(日本海) 種不明ネズミイルカ科鯨類
以下のストランディングがありました。
SNH整理番号:SNH19052
発見日時:2019年3月30日
受報日時:2019年3月30日21時02分
場所:留萌郡小平町鬼鹿千松
緯度経度: 44.175880N 141.657670E /[現地]
状況・経緯:[死亡・腐敗]住民(大森みゆき氏)からの情報を桜井氏がSNHへ通報。
同時発見頭数:1
体長:不明/SNH
鯨種:種不明ネズミイルカ科鯨類 Phocoenidae sp./SNH
性別:不明
写真:SNH
通報経路:発見者→桜井憲二→SNH
調査・採材:発見時はSNH19008とSNH19052の2頭いたが回収時にSNH19052は発見できなかった。写真よりSNH19052には胎児しわがあり,SNH19008とSNH19052は親子の可能性がある。
(2020/07/11 SNH19008②をSNH19052へ変更した)
![](https://i0.wp.com/kujira110.com/wp-content/uploads/2019/04/SNH19008-2-1024x683.jpg?resize=700%2C467)
SNH18033 [漂着] 様似郡様似町(太平洋) ハッブスオウギハクジラ
以下のストランディングがありました。
整理番号:SNH18033
発見日時:2018年8月29日
受報日時:2018年8月29日10時05分
場所:様似郡様似町港町 海岸(太平洋)
緯度経度: 42.130647N 142.912437E /[現地]
状況・経緯:[死亡・新鮮]漁業者が発見し役場に通報
同時発見頭数:1
体長:5.6m/様似町役場
鯨種:ハッブスオウギハクジラ Mesoplodon carlhubbsi/SNH
性別:♀
写真:様似町役場
通報経路:漁業者→様似町役場→日高振興局→SNH
調査・採材:8/30 06:00より漂着現場にて解剖調査を実施
備考: